Tripwireにて653名のITとセキュリティ専門家、1,009のアメリカ、イギリス国内で遠隔地で働く従業員を対象にSmall Office/Home Office (SOHO) の無線ルータに関する調査を行い、その結果を公表した。犯罪者がルーターの制御を得ることによって通信の監視やリダイレクト、ブロックなどができるため、サイバー犯罪者にとって恰好なターゲットとなっている。 しかし、Amazonの売上トップ25のSOHOのワイヤレスルータのうち80%に脆弱性があることが分かった。
回答者の調査結果では、30%のIT専門家、46%の従業員が無線ルータの初期パスワードを変更を行っておらず、攻撃者が簡単にデバイスの情報取得が可能であることがわかった。また、55%のIT専門家、85%の従業員が無線ルータでのIPアドレスの変更を行っておらず、クロスサイトリクエストフォージェリー攻撃が可能であった。43%のIT専門家、54%の従業員がWi-Fi保護セットアップ(WPS)を使用しており、攻撃者はルータの暗号化パスフレーズを複雑さや強度に関係なく簡単に見つけ出せる状態となっていた。また、52%のIT専門家、59%の従業員がルータの最新版ファームウェアのアップデートを行っていないことが明らかになった。