トレンドマイクロは2014年2月末から日本のインターネットサービスプロバイダ(ISP)が管理するサーバ上で日本の銀行を狙ったフィッシングサイトを多数確認しており、注意を呼びかけている。同社のの脅威リサーチ機関の調べで、日本の大手ISP2社が管理するサーバ上で2014年2月27日から3月4日にかけて30件以上の日本国内の特定の銀行を狙ったフィッシングサイトが作成されていたことが分かった。確認されたフィッシングサイトはオリジナルサイトの画面をそのままコピーしたと思われる画面で、URLには銀行の正規ドメイン名やlogin.htmが含まれて、ユーザに正規銀行サイトのログイン画面と信じさせるようなつくりになっている。実際、これらのフィッシングサイトに2,000人のユーザから3,600件のアクセスが確認されている。2013年はオンライン銀行詐欺ツールの登場により詐欺ツールでの被害が広まりクローズアップされたが、アカウント確認やセキュリティ向上をうたった従来のスパムメールによるフィッシング詐欺も継続的に攻撃や被害は確認されており、引き続きスパムメールによるフィッシング詐欺にも注意が必要である。