パソコン上のハードドライブを暗号化して人質にし、解読キーを渡す代わりに現金を要求するランサムウェアのCryptoLockerが、今度はAndroidを標的としたマルウェアとして出現した。PC上でのCryptoLockerを悪用した例ではフィッシングメールなどを送って不正サイトを閲覧させ、その後攻撃者がFBIなどを装って被害者に、違法児童ポルノサイトの閲覧を行った罪によりハードドライブを暗号化し、解読キーのために罰金として$300を支払うよう求められる。セキュリティ研究者によると、今回発見されたAndroidを狙ったCryptoLockerを使用した手口は、ユーザが誘導されたサイトを訪問すると、リダイレクトされてポルノサイトに誘導され、CryptoLockerが含まれたAPKファイルをダウンロードさせるよう誘導する。APKファイルはポルノアプリに見せかけているが、起動するとポルノを閲覧や配布したという警告画面が表示され、ユーザは5~11年の懲役を科せられる恐れがある旨のメッセージが表示され、$300の罰金を要求される。このマルウェアは現在アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、スペインなど30カ国で販売されている。