埼玉県消費生活支援センターで、スマートフォンでのアダルトサイト利用料の請求トラブルの相談が急増しており、注意を呼びかけている。
平成24年度の相談件数は640件であったのに対し、平成25年度は1,614件と2.5倍になっている。請求金額の平均は約12万円で、中には300万も請求された例もあるが、相談件数のうち39件は支払後の相談であった。以前はパソコンのインターネット検索からアダルトサイトにつながって料金請求画面になることが多かったが、スマートフォンの普及によりスマートフォン関連の相談が増えた。料金やサービスなど契約内容確認画面が表示されなかった場合には申込み誤りとして電子契約法による契約無効が主張できるが、請求画面表示により業者に連絡して個人情報を伝えることにより不当請求をされる恐れがある。もし請求されてもあわてて業者に連絡しないようにし、もし業者に連絡を取ってしまい、支払請求の電話やメールが来る場合は受信拒否やメールアドレス変更をして連絡しないようにするよう推奨している。また、業者が期限までに支払わない場合には法的措置をとると脅迫しても、サイトを利用していなければ支払う必要はない。一度支払をしてしまうと返金は困難なため、高額請求があっても業者に連絡したり支払をせずに、消費者生活センターに相談するよう呼びかけている。