アメリカのホテルに設置されている顧客向け共有PCにマルウェアが仕込まれて顧客の個人情報やファイナンシャルデータが窃取されているとして、USシークレットサービスはホテルなどにコンピュータの調査を行うよう注意を呼びかけている。それによると、テキサス州ダラス、フォートワースで複数のホテルのビジネスセンターのコンピュータから個人情報を盗み出したとして容疑者が数名逮捕された。容疑者は盗み出したクレジットカードで顧客に成りすましてホテルに滞在し、ホテルのビジネスセンターのPCにGメールアカウントでログインしてキーロギングソフトマルウェアを仕込み、顧客が入力したメールやサービスのログインID・パスワード情報やオンラインバンキングの情報などをメールに送信されるようにして情報を入手していた。
公共のPCのセキュリティは万全ではなく、そのPCが安全かどうかの見分けは難しい。そのため、公共のPCを利用する際にはウェブサイト閲覧のみにとどめておく方がよいとしている。もし、何か自分のメールなどからプリントアウトする必要がある場合などは、無料の使い捨てメールアドレスを取得し、印刷したい内容を自分のモバイルなどから使い捨てメールに送信し、使い捨てメールで共有PCにアクセスした方がいいと、アドバイスしている。