ウェブルートは、PCでオンラインゲームを月1日以上行う20~50代の男女581名を対象に実施したセキュリティに関する意識・動向調査の調査結果を公開した。その結果、3人に1人がトラブルを経験していることが判明した。
セキュリティに関するトラブルを経験しているゲーマーは32.7%で、システムが遅い、不安定になったという回答が50%である他、個人情報の漏えいが36%、アカウント乗っ取りが35%もいた。セキュリティのトラブルの多くはウィルス感染によるものであるが、システム破壊だけでなく、個人情報盗取や金銭的被害などが出ていると考えられる。
オンラインゲームプレイ時のセキュリティソフトに対する調査では、43%がオンラインでのプレイに対するセキュリティに不安を感じ、90%がセキュリティ対策ソフトを使用しているが、36.7%がセキュリティソフトに不満があると回答している。不満点では動作が重いという回答が25.5%と多く、以下起動が遅いが10.2%、ポップアップなどのメッセージの煩わしさが7.9%となった。その不満に対する対処として72.3%のユーザがセキュリティソフトをそのまま使用している一方、12.6%がゲーム中セキュリティソフトをオフにし、12%がゲームモードにしている。セキュリティソフトをオフにするとゲームのパフォーマンスは向上するが、フィッシング攻撃やマルウェア、個人情報盗取などの脅威リスクが高くなる。また、製品のゲームモードも定義ファイル更新を行わない等によりセキュリティレベルが下がるため、セキュリティかパフォーマンスの二者選択をせまられているのが現状となっており、ゲーマーはセキュリティソフトにセキュリティ能力の高さとシステムに影響せずにインストールや起動、動作などが軽くなることを求めている。
ゲーマーに対する対策として、ウイルス対策ソフトの最新状態への維持、ブラウザベースのURLフィルタリングの使用、アンチフィッシング機能の利用を行い、無料の公共Wi-Fiの利用を避けるよう提案すると共に、従来のウイルス対策ソフトウェアと比較して大幅に優れたシステムパフォーマンスを提供するクラウドベースのマルウェア対策プログラムの導入を提案している。