公的機関を装って名簿に登録された個人情報の削除を持ち掛け、その後様々な福祉団体やボランティア協会を介して不当に車いす購入契約をさせる詐欺が寄せられ、同庁が注意を呼びかけている。
同庁によると、全国生活センターや東京消費者センターと名乗る電話で、名簿に個人情報が登録されているため削除するかどうかの連絡があり、その後1件だけ削除できないが別の人を登録することで自分の情報を削除できると持ち掛けられ、代わりの登録者を立てる相談先として福祉団体やボランティア協会を紹介される。しかし、その後団体や協会などから、代理登録者確保の代わりに車いすを購入するために個人名義が必要で貸してほしいという依頼をされ、現金をゆうパックで指定場所に送るよう指示される。
この詐欺で成寿園という名が使われているが、本店所在地に事業拠点は存在せず、電話番号も電話転送サービス事業者になっていた。同庁は、成寿園からの車いす購入や公的機関を名乗る者からの個人情報削除に関する連絡には応えないよう呼びかけている。