インターネットバンキングでの不正送金防止策として利用されるワンタイムパスワードを盗み出す新種ウィルスが確認され、専門家が注意を呼びかけている。この新種ウィルスは今春以降全国17件のネットバンキングで確認されている。従来の不正送金ウィルスは感染したPCからのログインの際に偽画面に情報を入力することで情報が詐取される。この防止策としてワンタイムパスワードが導入され、送金ごとにパスワードが変更されることにより不正防止できる。しかし、この新種ウィルスに感染すると、ログインした際に偽画面で情報を入力させられ、それと同時にダウンロード中の表示がでて時間を稼ぎ出し、その間にワンタイムパスワードが盗まれる仕組みになっている。
対策として、OSやセキュリティソフトのウィルスチェックを怠らずに確認し、見慣れない画面の表示や送金処理ではないタイミングでパスワードを聞かれた場合には情報を入力しないようにするよう推奨している。