スマートフォンが身近なものになり、日常生活に欠かせないものになった一方で、スマートフォンの紛失の可能性も高くなり、紛失件数は増加傾向にある。そこでLookoutは2014年9月15日から18日にかけてスマートフォンを所持している18歳以上の1,000人を対象にスマートフォンの紛失に関する調査を行った調査結果を公表した。その結果、23%の人がスマートフォンの紛失や置き忘れを経験していることがわかった。
紛失の場面では、公共の場所に置いたままにした人が45%、置き忘れて紛失に気付かなかった人が29%、ポケットやカバンなどから落ちて気づかなかった人が25%であった。紛失場所として多かったのは公共交通機関とお店やショッピングセンターで16%、飲食店が14%であった。紛失発生を地域別に見てみると、沖縄が44%と最も多く、次いで東北が27%、関東・関西が23%と続いた。沖縄県内で紛失したうち25%は発見されなかった一方、四国では回答者全員がスマートフォンを取り戻すことができた。
端末に保存されていた個人的なデータではメールが88%と最も多く、写真が87%、アドレス帳が77%、そして35%がパスワード情報、21%が銀行・金融関連情報を保存していた。これらのデータを取り戻すために支払っても良い金額は紛失経験者のうち44%が5万円と回答した。さらに、紛失経験者のうち40%近くが10万円を支払ってもよいと回答した。
スマートフォンの紛失を年代別でみてみると、18歳から24歳の45%が紛失・置き忘れを経験し、そのうち15%は年3~5回紛失している。一方45歳~49歳の紛失経験がある割合は12%で、年2回以内に留まっている。
紛失経験者のうち89%は最終的に取り戻しているが、11%が取り戻せていない。紛失が発覚し、取り戻すために来た道を戻って探した人は57%、自分のスマートフォンに電話を掛けた人は50%、捜索アプリで位置検索をした人は21%いる反面、色々試したが52%は取り戻せず、盗まれた人が32%、取り戻すためにできることや方法がわからない人が28%もいた。
端末やデータの安全確保のためにも、端末にはPINナンバーやパスコード設定を行い、自分の持ち物は常に把握して注意するようにすると共に、端末捜索アプリをダウンロードして位置検索やロック、リモートワイプができるようにしておくことを推奨している。