スマートフォン内の個人情報データを盗み取るマルウェアの作成者の手口が巧妙化し、悪質化している。最近のマルウェアアプリは連絡先データへの読み取り権限取得を利用者に求め、通信暗号化や利用規約の用意などによりプログラムを合法的なものに見せかけようとしている。2012年11月に1,000万人以上の個人情報が不正取得されたと言われる「the Movie」作成企業の幹部は、インストール時にプログラムが連絡先データの読み取り権限取得を明示していることを理由に不起訴となったと言われている。今後このような状態が続けば、データ読み取り権限を利用者の操作で取得すれば、ウイルス作成罪に問われないと思われ、情報の転売など悪質な動きを加速させる可能性があり、深刻な事態になる可能性が高く、対策が必要となる。