NTTグループが実施を予定していた「ネット利用時の情報取得に関するモニター施策」が、SNSで多数掲載されたプライバシーや利用目的の懸念などの意見から、モニター調査の中止を決定した。この調査企画は顧客サービスの向上のため多様な端末環境におけるブロードバンド利用状況や情報収集技術の開発などを目的にしたものであるが、収集情報がアクセス日時やURLだけでなく、Webブラウザに表示されている情報、HTTPSによる暗号化通信の情報、スマートフォンでは位置情報も取得される。クレジットカード情報などは自身で事前に設定を行ってログ取得対象外にしなければならず、忘れると情報は取得されるなどプライバシー保護設定がユーザ任せであることに加え、収集情報の利用目的が不明瞭であることからプライバシー保護や個人情報流出の懸念などSNSでの反響が大きかった。