個人情報漏えいニュースの一環として、セキュリティ対策製品の比較を取り上げていきます。
第二回目となる今回は、シンクライアントソリューションの比較を行います。
※シンクライアントとは
端末に情報を持たず、サーバーからインターネットを利用してアプリケーションやOSを利用するソリューション。
●メリット
端末に情報が無いため、セキュアな環境で業務が行える。既存のクライアントでサーバーの情報を利用するため、TCOを抑えることができる。
●デメリット
アプリケーションの動作などが、インターネット回線の通信速度に左右される。導入にコストがかかる。
比較の対象は、シンクライアントソリューションのタイプによって以下を比較します。
●ネットワークブート方式
●サーバーベース方式
●ブレードPC方式
※比較表について
○=優れている △=優れていない
【 ソリューションのそれぞれの特徴】
● ネットワークブート法式
※インターネットを利用し、ハードディスクが内蔵されていないPCをブートサーバーを利用して起動。PCの再起動を行うと、一定の設定に戻るため、パソコン教室など、使用者全員が同じ環境でPCを利用する環境を構築しやすい。アプリケーションやOSを起動時に都度インターネットで読み込まなくてはいけないため、強固なネットワーク領域が必要。
● サーバーベース法式
※インターネットを利用し、アプリケーションを内蔵したサーバーを複数のPCで共有することで利用。マルチユーザー環境で利用でき、一括管理が行いやすい。マルチユーザー環境に対応していないアプリケーションは利用できない。
● ブレードPC方式
個々のPCの演算部(ブレードPC)をデータセンターで管理。インターネットを利用して使用する。PC本体が画面と演算部で物理的に分離した形となるため、他のユーザーの影響を受けない。共有型ではないため、ユーザーの数だけプレードPCを用意しなくてはならない。
※比較表、及びソリューションの特徴については、下記のサイトを参考に作成