「産業制御システムへのサイバー攻撃 実態調査レポート」を公開
トレンドマイクロの産業制御システムに対するサイバー攻撃の実態を調査した報告書「産業制御システムへのサイバー攻撃 実態調査レポート」によると、サイバー攻撃調査用に設置したおとりの水道設備のインフラ制御システム「ハニーポット」を公開したところ、わずか18時間後に最初のサイバー攻撃の兆候が見られたことがわかった。その後28日間で39件のサイバー攻撃を確認した。攻撃元IPアドレスは33%が中国、18%がアメリカで、日本国内からとみられる攻撃も確認された。さらなる攻撃内容分析では水道設備の稼働状況を診断するためのファイルへの不正アクセスでの改変や、水ポンプ作動システムを冷却するためのCPUファン速度の改変などがあった。これらの攻撃は産業制御システムをハッキングし、インフラシステムに障害を引き起こそうとする意図があると思われ、実際のインフラシステムに攻撃されれば人々の生活に大きな影響を及ぼす恐れがある。