Kaspersky Labが2013 年 3 月のスパム状況を公開

  • 元記事:スパムレポート:2013 年 3 月
  • HP:Kaspersky Lab
  • 発表日時 2013/5/8

    Kaspersky Labがまとめた3月のスパム状況によると、メールトラフィックにおけるスパムの割合は70.1%で、前月から1ポイント減少した。スパム送信の最多国は前月に引き続き中国がトップで25.8%、次いで米国が送信源のスパムがわずかに増加して17.3%であった。地域別ではアジアが54.1%でトップ、北米が17.8%、東ヨーロッパが10.2%となった。
    前月から1.2ポイント増加で全メールの4%に悪質な添付ファイルが検知された。マルウェアランキングでは銀行や電子決済システムの登録フォームを装ってユーザログイン情報を盗み出すTrojan-Spy.HTML.Fraud.genが6.9%で最多となり、次いで感染コンピューターから パスワードやログイン情報などを盗むTrojan.win32.Bublik.akndが3.41%、アドレス帳内のアドレス宛てに自身を送信して自己増殖する Email-Worm.Win32.Bagle.gtが3.05%と続いた。
    フィッシングメールの割合は前月の2倍で0.006%で、悪質な E メールの標的となった国ランキングでは米国が13.6%でトップで、rojan-Spy.html.Fraud.gen や Trojan.win32.Bublik.aknd などのパスワード詐取型のマルウェアだけでなく Trojan-PSW.Win32.Tepfer ファミリーなどパスワードを狙うマルウェア攻撃も多く受信していた。次いでドイツが11.1%、オーストラリアが7%で前月から1.3ポイント増加した。
    フィッシング攻撃の標的となったカテゴリーはSNSで前月から4.3ポイント減の34.45%、次いで金融・電子決済が17.4%、検索エンジンが14.9%となった。