新種のバンキングマルウェアのベータボットが数か月に渡ってeコマースをターゲットにし、さらに通常のセキュリティマルウェアを妨げている。RSAセキュリティの調査によると、ベータボットは最初はHTTPボットとして1月から現れたが、その後銀行やeコマース、ビットコインがターゲットになった。
このマルウェアは決済プラットホーム、オンラインリテーラー、ゲームプラットフォーム、ウェブメールプロバイダ、FTPやファイル共有ユーザ情報など大規模な金融機関からSNSに至るまですべてターゲットにし、新しいリソースの登録に使用するマルウェアをドメイン登録する。そして、ユーザがクリックして許可した後にマシン上に展開する。そのマルウェアはアンチウィルス無効化機能、必要に応じたファイルのダウンロード、スカイプやUSBデバイスを介して拡散できる機能をもっており、競合するマルウェアとの通信やDDoS攻撃能力も持っている。
また、仮想マシンで実行されるよりも詳しく、サンドボックスも妨げられ、他のシステムに拡散するマルウェアのブロックもできる。マルウェアは開発者のbetamonkeyによってオンラインで320ドルから500ドルで販売されている。