スマートフォンやタブレットなどモバイル端末が普及するにつれて情報セキュリティの悩みの種となっている。企業の機密情報が簡単に転送、流出、紛失され、さらにBYODが高額なセキュリティインシデントを増加させている。それにもかかわらず、顧客情報や企業情報は企業が管理していない私物モバイルデバイスに保存されている。チェックポイントが790人のIT関係者を対象に行った調査によると、79%の企業がモバイルセキュリティインシデントを過去に経験している。
- 大企業の52%が500,000ドル以上の損害
企業がセキュリティインシデントを経験した際の損害を聞いたところ、従業員5,000人以上の大企業の52%がモバイルセキュリティインシデントに500,000ドル以上の費用がかかった。また、従業員1,000人以下の企業の45%が100,000ドル以上の損害となっている。
- 93%がモバイルデバイスで企業ネットワークに接続
回答者に、モバイルデバイスを使用して企業ネットワークに接続しているか聞いたところ93%がモバイルデバイスを使用すると回答し、2012年の89%より増加している。また、67%の企業で私物デバイスで企業ネットワークに接続が許可されている。私物モバイルデバイスを許可している会社で、96%が企業のネットワークに私物のデバイスで接続している人の数は増えており、45%の人が5回以上モバイルデバイスで企業ネットワークに接続すると回答しており、これも2年前の36%から増加している。
- 63%は私物デバイスに企業情報は保存しない
回答者にデバイスに情報を保存してるかの質問を行ったところ、63%が私物デバイスに企業情報は管理しないと回答した。また、93%がBYOD政策を実施する際の課題に直面し、67%が企業情報の安全確保はBYODの最大の課題だと述べている。一方53%がモバイルデバイスに顧客情報を管理しており、前年の47%から増加している。