ユーザを狙う悪質アプリは巧妙化していて、新たにGoogle Playで公開されたワンクリック詐欺アプリは600種類もある。しかし、これを受けて、手口の解析が進んだことからセキュリティアプリ側で検知できるケースが増えてきたため、悪質アプリの開発者はアプリ内でのワンクリック詐欺ではなくアプリのWebViewコンポーネントや端末のWebブラウザによる不正サイトの表示の手口を採用した。これによりアプリインストールの際の権限項目が少なくなりユーザへの不審な印象が軽減される。新手不正アプリは6月上旬までにGoogle Playで400種類以上公開され、現在も約130種類が公開されたままになっている。さらに、より巧妙な手口を使った悪質アプリが増え、Google Cloud Messagingという情報をユーザーの端末にプッシュ送信できる機能を悪用してモジュールをアプリに組み込んだ悪質アプリからアダルトや出会い系サイトへの誘導ページが表示される場合が確認された。