風讃社は業界最大級の編集プロダクションです。妊娠・出産・育児ジャンルNo.1雑誌の「たまごクラブ」「ひよこクラブ」を、企画から校了まですべて制作し、さまざまなムック・書籍や企業PR誌・カタログ、WEBサイトなどのデジタルコンテンツの制作をしています。
社員には1人あたり1台のパソコンを付与していて、主に編集の際の原稿作成やカメラマンからの写真選定、出版物の校正を行っています。外部の印刷所へのデータ入稿には専用の公開サーバーを使用しています。またコロナ禍で暫定的に在宅勤務を奨励していますが、今後は正式なテレワークの導入に向けて、社内規定や運用ルールを検討している段階です。制作物としても新しいWEBコンテンツを企画しており、ITは出版業界においても切っても切り離せないようになって来ました。
以前は、デスクトップを使用していたが、リプレースの際にノートパソコンを選択し、持ち出し禁止を許可して機動力が生かせるようになりました。同時に、出版する前のデータなど機密情報を漏洩しないようにしなければなりません。そのため、意識づけも含めて申請して持ち出すようにしてきましたが、在宅勤務が増えてきたので、自宅から会社へのネットワークに接続すためにセキュアなVPNを利用して、安全に社内のネットワークに接続できるように試験的に導入しています。関連会社のセキュリティポリシーに合わせるために個人情報保護の観点から社内運用ルールを作成している最中です。このように通信のセキュリティと合わせて、移動中のリスクも検討しなければなりません。
資産管理製品でのリモートワイプも検討しましたが、PCがオフライン状態の際の命令発行は難しいことが分かりました。TRUST DELETEのことは、ノートパソコンをVAIOに決定し、オプションを選択しているときに見つけました。持ち出した際の盗難、紛失したときのリスクを考えて、リモートワイプができないかと考えていたので、ちょうどよかったです。比較検討しようと、いろいろと調べてみましたが、ワンビしかないと分かり導入を決定しました。
一定期間使用していないときの自動的にロックする機能は管理する上で手間がかからず、安心して利用しています。導入の際に、社員には研修をおこない、セキュリティを導入していることを意識づけていますが、時間が経って忘れてしまっているようなので、気を引き締める意味でも改めて告知することも検討しないといけないです。
2年以上使用している現在まだパソコンを紛失したインシデントは発生していませんが、TRUST DELETEを使った訓練も必要かと思います。ただ、本当にデータが消えてしまうので、ドキドキしてしまい、なかなかできないですね。
お話: IT基盤室 林 貴幸氏